エグゼクティブインタビュー

モテるオヤジは対談中!

第1回:David Lauren × 前田陽一郎(本誌編集長)

エグゼクティブインタビュー

第1回:David Lauren × 前田陽一郎(本誌編集長)

LEON編集部メンバーが“いま会いたい!”と思う人に突撃し、対談を行う新連載「モテるオヤジは対談中」がスタート。第一弾となる今回は、デイヴィッド・ローレン氏。ご存知、ラルフ・ローレン氏のご子息であり、「ラルフ ローレン エグゼクティブ・バイス・プレジデント」としてグローバル展開の広告やキャンペーンの責任者であり、日本含めウェブ開発の総責任者を務める。今年8月には韓国でのウェブ事業もスタートさせるなど、次々に新しい風を吹かせる氏のお相手を務めるのは、小誌編集長の前田陽一郎。

前田陽一郎(以下:M):いきなりですが、父親であるラルフ・ローレン氏の子であるというプレッシャーはあります

David Lauren(以下:D):笑。いえ、毎日多くを学ぶことができ、むしろラッキーだと思っています。幼い頃、父と過ごした日々は、いまはで私のインスピレーションの源になっています。

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M:そんな父とはまた違った形でラルフ ローレンに新しい風を吹かせていますね?

D:はい、ラルフ ローレンのウェブ事業は13年前にスタートしたのですが、ラグジュアリーブランドとしては初めてeコマースを採用したり、映画のような凝った作りのビジュアルを用いてユーザーとのインタラクションを活発にしたのは私のアイデアでした。

M:これからのマーケットを睨んでオンラインビジネスに注力したという意味?

D:それはもちろんあります。ただ、単にモノを売るチャネルとしてのウェブではありません。ラルフ ローレンを好きだと言ってくれる人は、タイやジャケットを単純に欲しているのではなく、ラルフ ローレンの世界観を楽しんでくれているのだと思うのです。だから私は、美しいお店を作り、映画のワンシーンのようなビジュアルを制作し、消費者を魅了しているというわけです。

M:それが「マーチャンテインメント」というやつですね?

D:エンターテインメント性と商業性をドッキングさせた「マーチャンテインメント」です。

M: 新しい試みですね。

D:父はよく自分はデザイナーではない、服を通じて消費者に物語を発信する、ライターや映画制作者なようなものだ、と言います。私はラルフローレンの服やアイテムの魅力をウェブという新しいテクノロジーを活用することで、父とはまた違ったアプローチを試みているのです。

M:面白いですね。実はLEONという紙の媒体もオンラインへの興味関心はあり、読者が喜んでくれる一手を考えているところなんです。

D:現在の読者ニーズは?

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M:LEONのコアターゲットはオーバー40歳で、現時点ではオンラインコンテンツよりも紙に印刷をしたメディアへのウエイトが高いと思っています。ただ、今後は双方を活用して、より楽しい!と感じてもらえる仕掛けが必要になることは分かっています。デイヴィッドさんがラルフ ローレンで仕掛けたようにね。

D:そうですね。ひとつ言えるのは、世代が変わっても、グレイトなスタイルは流行り廃りではないということ、ときどきの時間軸に左右されないということ、です。個人差や旬はもちろんありますが、タイムレスなものは変わりません。これはラルフ ローレンのコンセプトでもあり、ウェブ事業をやる上でも重要なキーワードだと私は思っています。

M:本当にそうですね。ラルフ ローレンの世界、とりわけオンラインを見ていると、新しく洗練された印象とは別に、どこか懐かしく感じる

D:スティーブ・マックイーンの魅力は、40代でも10代でも感じるものがあるでしょう? スタイルがあるとは、そういうことなんですね。新しいものと伝統あるもの。そのどちらにも価値があります。

M:ウェブビジネスは“新しいもの”の最たる例というわけですね?

D:はい。スティーブ・マックイーンの存在を10代に伝える役割がオンラインです。ウェブで若い世代とのコネクションを保ちつつ、40代というアナログ世代の格好良さを伝える。言うなれば、デジタル世代とアナログ世代の橋渡しのようなものですね。

M:テクノロジーのミックス、世代のミックスというお話はとても面白いですね。

D:重要なところです。

M:いま、急にお聞きしたいことが思い浮かんでしまいました。最後にもうひとつ、いいですか?

D:もちろん!

M:映画「スターウォーズ」、デイヴィッドさんはどのパートが好きですか?

D:笑。なるほど、テクノロジーと世代の話からそう来ましたか。……どれも好きですが、強いて言えば、4、5、6のほうですかね。

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M:やっぱり!

D:モノ作りの魅力が詰まっていて、イメージがしっかりしている。1、2、3のほうも好きですが、4、5、6に比べるとどこかアニメを見ているようで。特殊効果やCG技術も良いけれど、スタイル、そう、タイムレスなスタイルがある4、5、6がやっぱり好きですね。

M:きっとそうおっしゃると思っていました。何でこのお話をしたかというと、ラルフ ローレンは「香り」にもこだわっているな、と。どういうことかと言うと、オンラインというヴァーチャルな世界がありつつも、ちゃんと実在するお店があって、モノ作りがしっかり行われていて、買い物に来る人々にきちんとイメージを伝えている。それが「香り」と言った理由です。

D:ありがとう。ラルフ ローレンにはたくさんの“ムービー”があると思っています。昔ながらのものもあれば、モダンなものもある。ぜひ我々のオフィスにいらしてください。昔ながらの格好いいスタイルで仕事をしていますよ。今の時代でも十分に、いや、むしろ圧倒的に格好いい、そう感じていただけるスタイルでアナタを歓迎します。

M:楽しみにしています。ありがとうございました!!!

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David Lauren[デイヴィッド・ローレン]
ラルフ ローレン エグゼクティブ・バイス・プレジデント。雑誌「Swing」の編集長、代表取締役を務めた後、「ラルフ ローレン メディア」に入社。チーフクリエイティブ、マーケティングオフィサーを務める。現在は広告やキャンペーンの世界展開を担当するとともに、ウェブ開発の最高責任者として指揮を執っている。父はあのラルフ・ローレン氏。