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広見護の極上シガータイム
ポル・ララニャーガ
01 June 2011
POSTED BY 広見 護

オヤジになってくると牛肉は霜降りよりも赤身。マグロはトロより赤身が好みになってくるようです。脂肪分がヘビーに感じて、さっぱりした味が好みに。今週は、そんな赤身のような旨さが感じられる玄人好みのシガーの紹介です。

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リボンの結び目には紙があてがわれ、
葉巻が傷つくのを防いでいる。バンドの正面は、
すべて外側を向くように並べられる。渋いゴールドのバンドが
ラグジュアリー路線で売った時代を偲ばせる。

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フットの切断面を観察してみると、
中に詰まっている葉っぱはマーブル模様。
厳密には1本、1本異なるのです。
1本の木になるリンゴの色がそれぞれ違うのと同じこと。
念のため、50本あるかどうか
数えてみましたが、きちんとありました!

イグナシオ・ララニャーガ氏が1834年に登録し、できた当初は高級路線で売っていたポル・ララニャーガ。アールヌーボー・スタイルの洗練された広告を打ち出し、顧客には多くのセレブリティーが名を連ねました。やがて人気が高まるとハバナの工場は生産量をどんどん増やしていきます。需要に対してシガーローラーの生産スピードが追いつかなくなると、量産のための機械を導入しマシンメイド・シガーの生産に着手します。

ここで事件が勃発します。なんと、葉巻工場で働くシガーローラーがストライキを起こしたのです。機械化が進めば、職人の立場を脅かすのは自明の理。機械の導入、断固阻止!というわけでボイコット運動を始めたのです。一流のシェフやパティシェがオートメーションの食品工場で腕を振るうことなど不可能。同じように、伝統的な葉巻づくりの現場に機械を持ち込むことに反対の声を上げたのですね。結局、この一件でマシンメイド・シガーの生産は打ち切る羽目に。

現在、流通しているハバナシガーの中では最古の歴史を誇るポル・ララニャーガ。そのお値段、プチコロナで定価1本1200円。50本入りキャビネが一箱6万円。キューバのシガーファクトリーで働くベテラン・シガーローラーの誇りが詰まった葉巻です。人間をとるのか、機械をとるのかと経営者に迫り、ポル・ララニャーガはシガーローラーを選びました。それで今日があると。キューバの陽の光を浴びて育った肉厚のサングロウン・ラッパーが赤身のような旨みを醸し出す、歴史あるブランドです。

では、また来週!

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PROFILE

広見護(ひろみ・まもる)

90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。

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