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広見護の極上シガータイム
パドロン来日(6)
27 December 2011
POSTED BY 広見 護

パドロンのジャパン・ツアー。最終日の4日目はシガーディナーです。最初に悩んだことは「立食」にするか「着席」にするか。立食の方が人は集めやすいだろうけど、う~ん、どうしようかな…。やっぱり、今回は記念すべきパドロン初来日のシガーディナーだし、ここはきちんと着席でいこう!と腹を決めました。次はレストランをどこにするかな~!?早く決めないともう日にちがないよ~!と頭を抱えて西麻布で飲んだくれていると、偶然、後ろから和太鼓をかついだお兄さんが私の横を通りがかりました。

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本当においしく葉巻を吸うに秘訣ありまして、
それは極めてエモーショナルなもの。
よいワインと共においしい料理を食べ、
気心の知れた友と共に燻らせる、これらは当然ですが、
更に言わせてもらえば料理を作る人、葉巻を作る人、給仕する人。
一緒に葉巻を燻らせる仲間。関わる人すべてが友であれば、
その空間と時間は調和がとれ、記憶に残る思い出と
なるんじゃないでしょうか。一種独特の連帯感が生まれるという。
そこに「パドロンという葉巻があって、
その作り手とその愛好者がいました。パドロン・ファミリーの
種が播かれた瞬間です。この段階では、ビジネスというよりも
パッションの領域なんですね。私はそのためには
着席のディナーじゃないと葉巻をフルに
堪能できないんじゃないかな~と考えました。

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パドロン・モヒートは皆さんに大好評でした。
ジャパニーズ・キモノ・ガールが現れてご満悦のお二人。

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シガーはナチュラルとマデューロの好きな方を選んでいただけます。
ホルヘさんに葉巻をいただいて喜んでいる方は、マレーシアから
この日のパーティーのためにかけつけてくれました。

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パドロン・タンブラーはこの日の記念のお土産に。

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パーティーはなんとか成功だったようです。
このあとは2次会にちょこっと顔を出し、撤収作業。
会社に戻って備品の後片付けが終わる頃には夜が明けていました。
その時に吸った葉巻が私の本当の意味での
一仕事終わった後のうまい一服なのでした。

なんで、西麻布で太鼓なの?と不思議に思っていると、一緒にいた連れの友人がそのお兄さんがシガーショップの袋を片手に持っているのを発見!酔っぱらった勢いで声を掛けちゃいました。「あれ、お兄さん葉巻吸うの~?それシガーショップの袋~。そこよく行くの~?」などと絡んでいると、振り返ったお兄さんが「アレ、広見さんですか?」となってしまい、そのお兄さんというのが表参道のレストラン「モザイク」のバーテンダーだったのです。なんでも太鼓の稽古をしていて家に帰る途中だったとのことですが、翌日にはうちのお店に来てくれてトントン拍子で商談成立。しかし、ディナー当日にお隣のユリちゃんに「どうしてモザイクを選んだの?今ここのシェフは誰?」などと専門的なことを尋ねられましたが、深い意味はありません。白状させていただきますと、西麻布で飲んでいてたまたま道で会ったのがモザイクの人だったから、なんです!?

でも、お一人様12000円也の料金を頂戴して参加していただくディナーパーティーなので料理やワインには細心の注意を払いました。宴はウエルカム・ドリンクの「パドロン・モヒート」で始まります。これは、バカルディ・ブラックをベースにしたモヒートですが、マイアミのキューバ・レストラン「ヴェルサイユ」に倣って、さとうきびのスティックがマドラー代わりに入り、パドロン・タンブラーで供されるのがキモ。ラム酒にミント、ライム、砂糖を一晩漬け込んで濃い原液を仕込んでおきます。直前にカチ割り氷の入ったパドロン・タンブラーに原液を入れ、ソーダで割ります。ライムとミントはデコレーションがわりに入れて完成。パーティーでは作るのが楽ですし、口に入ったミントの葉っぱをペッペッしなくていいので快適です。

さて、人数がおおかた揃ったところで、ダイニングに移動しローラン・ペリエのマグナムがふるまわれます。前菜の「帆立貝とラングスティーヌのナージュ仕立て、きのこ添え」に合わせてシャサーニュ・モンラッシェのヴィエイユ・ヴィーニュ2007を。メインディッシュの「牛のサーロインステーキ、マスタードソース」に合わせてヴァン・ド・ペイ・コリンヌ・ローダニエンヌ2008を。デザートの「洋ナシの赤ワイン煮、バニラアイス添え」には、ヴァン・ドゥー・ナチュレルのモーリー赤2009を。食後のシガーはパドロン・ファミリーリザーブNo.85ですが、これには2種類の食後酒を用意しました。お酒が弱くて甘いタイプがお好きな方には、上品なポートワイン「ラモス・ピント30年」を。また、お酒が強い方にはシガーと同じ産地、ニカラグア産の最高級ラム「フロール・デ・カーニャ12年」です。グラスも専用のグラスを揃えました。もちろん、コーヒーが飲みたい方にはコーヒーも用意してあります。

デザートがサーブされた後は、ホルヘさん自らが客席を回って葉巻をサーブ。バーに移動してシガーに点火後は、パドロンの音楽「El Martillito~The Padron Legacy~」が流れ、陽気なラテンのムードで盛り上がっちゃいました!このようにして、突如、ホルヘ・パドロンさんが来日することに端を発したメイン・イベントのシガーディナーは、偶然の出会いからモザイクでシガーディナーを開催することに。考えてみると、いくつもの偶然が重なっています。2カ月前のパーティーなのですが、今思い返すと何年も前のことのように思えてきます。一夜の宴は成功に終わりましたが、私の商売はこれからがスタート。果たしてどうなることやら!?

では、また来週!

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PROFILE

広見護(ひろみ・まもる)

90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。

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