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広見護の極上シガータイム
オヤジのためのシガーテイスティング講座
23 July 2010
POSTED BY 広見 護

当コラムも40回を超え、皆様のシガーに対する知識もだいぶ深まったのではないでしょうか?今週はオヤジのための「シガーテイスティング講座」。ワインがソムリエによってテイスティングされるように、シガーもテイスティングされます。その方法とは。いったい何をみるのか。目的は。など、ちょいディープな葉巻の世界へようこそ。

cigar

葉巻とは、中に詰まっている葉タバコの集合体。
最高の葉タバコが正しく巻かれれば理屈的には最高の葉巻になる。
ただし、そんな葉タバコは限られているから、大量生産はできない。ワインも一緒。
このご時世、たばこは肩身が狭いですが葉巻は別物。教養の一つとして、
ワインや中国茶などの嗜好品と同様に「嗜み方」を身につけたい。

wine

ソムリエは、自分が働くレストランで出すワインをテイスティングする。
一方、ワインの評論家はそのワインが将来的にどのように成長するか、
将来性を予測する。では、シガーオヤジは葉巻のテイスティングで何を見るのか?
一消費者として、一愛好家として、うまいか、
うまくないかだけでもいいのですが“基本のキ”を押さえておくと、
例えばメーカーに招待された時なんかに役立つかも?
味の違いは商品の個性だから、ポイントは
その葉巻が製品として正しく作られているかどうかってところ。

本題。まず葉巻に火をつける前にラッパー(葉巻の一番外側に巻かれている葉っぱ)を見てみましょう。葉脈がごつごつしているものより、葉脈のないものが高級品ですが、味はまた別問題。匂いを嗅いでみます。葉巻はたばこの葉っぱを発酵させていますので、発酵臭が感じられます。土のような匂いや堆肥のような香りです。これはチーズと共通していますね。巻きの硬さはどうでしょう?均一に弾力がありますか?巻きが硬いものは、吸いこみが悪いものが多いので要注意。特にヘッドのあたりは念入りにチェック!湿度は適正でしょうか?乾燥しているものはNG。湿度の入り過ぎは、味がボケた印象になります。

さて、火を点けます。葉巻は吸うのに小一時間かかりますから、最初の方と終わりの方ではかなりケムリの印象も変わってきますね。普通は最初の方は軽めで、終わりの方はきつくなってきます。自分にとって、その葉巻の強さが適正でしたでしょうか?味や香りはどう感じました?葉巻は、添加物は何も足されていませんから、葉タバコ本来の香りのみを楽しむことになります。重厚な、それでいて長い期間寝かされたことによって醸し出されるまろやかな味わいです。ちょっと複雑ですね。

ドロー(=煙の通り)は適切でしたでしょうか?これは巻きの硬さとも関係しますが、葉巻の中でたばこの葉っぱがねじれているとケムリは通りません。灰も見てください。均一に燃えていますか?葉巻と灰の境界にできた真っ赤に燃えるリング「燃焼環」がきれいな円ならOK。いびつに片燃えしていたらNG。灰は白くて硬い方が高級品ですが、味はまた別問題。

【本日のおさらい】

●火を点ける前に
ラッパーを見てみよう
においをかいでみよう
巻きの硬さをチェックしてみよう
湿度の入り具合

●火を点けてから
たばこの強さ
味は(甘・辛・酸・苦)
香りは
ドローは
燃焼の均一性
灰の色と硬さ

というわけで、味覚センサーでたばこの煙の味を計測すると、ほとんどが「苦味」の要素で成り立っているそうです。コーヒーやビール、ウイスキーのようなもんですかね。オヤジになるとこのほろ苦さがうまいと感じるようで…。ま、オヤジにしたら、ちょっとのほろ苦さくらいは甘酸っぱさの範疇ってことらしいです。

では、また来週!

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PROFILE

広見護(ひろみ・まもる)

90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。

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