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広見護の極上シガータイム
ホアン・ロペス
08 June 2011
POSTED BY 広見 護

あまり名が知れていないブランドの方が、なんか通っぽい!ってなことはよくあるわけで、こちらもそのようなカテゴリーに入るブランドです。「ホアン・ロペス」。1870年代初頭にスペイン人のホアン・ロペス・ディアス氏がハバナに葉巻工場を建設。1876年にブランドが登録されました。

1900年代に創業者のホアン・ロペス・ディアス氏が亡くなると、ブランドはコスメ・デル・ペソ社に売却され、この会社が1960年のキューバ革命まで所有します。革命当時には、ホセ・ピエドラやキンテロと並び、トップセールスを記録するブランドとして成長しました。

1970年代になるとブランドの認知度はピークに達し、徐々に下降線を辿ります。1980年代にはすでにマイナーなブランドになってしまい、1990年代にブランドの立て直しを掛けて、ふたつのモデルが投入されるのです。それが今日でも有名な、コロナゴルダ・サイズの「セレクションNo.1」とロブスト・サイズの「セレクションNo.2」です。特に「セレクションNo.2」の評判は大変良く、ホアン・ロペスが今日「通」が選ぶブランドだと認知されているのは、このロブスト・サイズの名品によるところが大きいのです。

ちなみにこちらの「ホアン・ロペス」というブランド、キューバ革命の際にキューバ国外に脱出し、ニカラグアでアルタディスUSAによって生産されていました。最近はほとんど見かけないので、いつのまにやら、静かにアメリカ市場から姿を消したようです。ま、大企業が名前の権利だけ買ったって、魂を込めなけりゃ、そんなもんなんですよね…。

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1990年代、沈みかけていたブランド「ホアン・ロペス」を
立て直すために送り込まれた、二人の刺客。それが、
セレクション1号、2号の二人の兄弟!こちらの葉巻は
売れっ子の弟、2号。背が低くて、太っているのが人気の秘密。
(ロブストってそういう意味)一方、あまり売れてない兄の1号は、
がっしりした体型。(=コロナ・ゴルダ)その写真は
残念ながらありませんが、完全に弟の引き立て役。
でも引き立て役がいるから、売れっ子が誕生するのでございます。
これ、葉巻に限らず、人生の心理のような…。

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50本入りの「セレクシオンNo.2」。キューバでは、
葉巻は基本的に人の手で巻かれ、シガーローラー一人が
一日に巻けるのはおよそ100本。この100本を
一つの単位として「ホイール」(=輪)といいます。
ホイールとは車のタイヤをはめるあのホイール、輪のことです。
そして半分の50本はハーフ・ホイール。25本は1/4ホイール。
ハーフ・ホイールをスペイン語では
「メディア・ルエダ」(Media Rueda)と呼び、
葉巻が50本完成したり、50歳になったりすると
“人生の半輪”に達したと言って喜ぶのがキューバ式なんです。

ちなみにワタクシ44歳。偉そうなこと書いていますが、キューバ式に勘定すればまだ半人前以下ってことになりますな。トホホ…。

では、また来週!

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PROFILE

広見護(ひろみ・まもる)

90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。

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