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広見護の極上シガータイム
シガーは「食」の領域にあり
01 June 2010
POSTED BY 広見 護

葉巻とは「食後」に吸うもの。食事と食後はひとくくりなものでして、葉巻もコーヒーや茶、酒などと同様に「食」の領域に含まれる嗜好品なのですね。茶やワインに産地があるように、産地の多様性は味のバリエーションを生みだし、ここが奥深いところです。葉巻の場合、味わうのはケムリですが。

さて、味の好みには個人差があります。しかし、誰もが「おいしい」と認める味には普遍の法則があるのです。それが「自然の恵み」。子供の頃に畑でとれたてを丸かじりしたキュウリやトマト、スイカの味。ほんの少し味噌や塩をつけるだけでそれはおいしいものでした。旬のものをおいしいと感じる舌が正常であり、科学調味料で整えられた人工的な味しかおいしいと感じない舌は異常。自然なモノと不自然なモノ、この世には二つが混在し、ヒトとは自然な存在。だから、不自然なモノをおいしいと感じるのはどこかが狂っているのです。食育基本法などといって法制化せねばならんほど、ジャンクフードやファーストフード、インスタント食品が氾濫した世の中なのでしょうか。

法律とは守るべきもの。では、正しい食事を摂って、正しい食後のひとときを過ごしていただきましょう!正餐の後に葉巻はつきもの。なんてったって、宮中晩餐会の食後には恩賜の葉巻が振る舞われるんですから。

room

格式の高いフレンチ・レストランには必ずダイニングとは別にバーがある。
そのバーには、食後酒と共に葉巻が用意されているのです。
それがそのレストランの格をあらわします。食後酒とは、
コニャック、アルマニャック、カルバドス、ビンテージラムなど。
共通項は、すべてフランス産、もしくはフランス領産であり、かつ年代物ということ。
日本でも葉巻を揃えるレストランやバーが増えてきました。
是非、一度試してみては。素晴らしい一皿にはスパイスがきいています。
嗜好品でもあるスパイス。たまに燻らすシガーは、人生のスパイスのようなものです。

cigar

なかなかお目にかかることはできない、珍しい葉巻各種。写真左から、
「キューバ産ダビドフ80アニベルサリオ・チューボ」(生産中止。稀少価値高し)、
「ダビドフ・ロイヤルサロモネス」(定価1本8,000円)、
「コイーバ・シグロ6グランレセルバ」(定価1本17,000円)、
「恩賜の葉巻」(非売品)。特別なときに特別な葉巻に
点火するといのもひとつの手。とっておきのワインをいつあけるか、
あれこれ考えをめぐらすだけでも楽しいものです。私の場合は、
お世話になった人の特別な時にプレゼントしてしまうことが多いようです。

誰もが認めるウマイ葉巻とはなんの人工的味付けもされていないモノ。天然のタバコの葉っぱを乾燥させ、発酵させ、熟成させる。ただ、それだけ。ウイスキーづくりにおいて人ができるのは、樽に仕込むまで。あとは環境と時間がウイスキーを育てる。葉巻も一緒ですね。

というわけで、厚生労働省と農林水産省と外務省と財務省にひとつ提案です!おいしいゴハンを食べ終えた食後のひととき(=極上シガータイム)は家族団らん、ひいては世界平和のためにもなりまして、食育基本法にも合致します。その目的、『国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるよう、食育を総合的かつ計画的に推進すること』。う~ん、21世紀における我が国の発展のためには、遥か遠いカリブの国々で丁寧に巻かれた本物のシガーが貢献することマチガイナシだな、こりゃ。遂にシガーオヤジの時代が到来か!?

では、また来週。

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PROFILE

広見護(ひろみ・まもる)

90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。

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