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広見護の極上シガータイム
シガーとお酒のマリアージュ
30 June 2010
POSTED BY 広見 護

メニューを見ながら何と何を注文しようかな~、なんて考えているひとときは楽しいもの。皆様にも経験ありますよね。ただ、メニューに書かれているモノがよくわからないと、この時間は苦痛だったりもします。フレンチレストランでは、メニューはたいていフランス語併記だから余計に難解に感じたり…。シガーとお酒も似たようなもの。バーに通い慣れて酒に精通している方でも、シガーまではなかなか難しい。そこで当コラムの出番というワケです!

私の手元には社団法人日本ソムリエ協会から最近送られてきた『日本ソムリエ協会教本』という618ページの分厚い本があります。レストランで働くソムリエさんたちが目を通す、いわば教科書的マニュアルなのですが、そこにはワインと料理の組み合わせについて25ページが割かれています。留意点を要約すると、次のようになります。
●料理の味わいの濃度に合わせる
●地方料理にはその地方のワイン
●料理とワインの品格を考慮する
複数のワインを飲む場合の順序については、次のポイントに気をつけましょう。
●香りのシンプルなものから複雑なものへ
●軽口から重口へ
●並質から上質へ

なんだ、誰にでもわかる極当然のことですね。シガーとお酒もこの法則が当てはまりそうです。シガーは味の「軽いもの」~「濃いもの」まで幅があります。これをお酒の「アルコール度数」だとか「糖度」の幅とコーディネートできます。話をシンプルにするために二極化して代表例を挙げてみましょう。【軽い組み合わせ】では、よく熟成された「ケドルセー・コロナ」にプレミアム・ジンとして知らせるボンベイ・サファイヤを使った「ジントニック」など。さわやかな品のある組み合わせです。

一方、【重い組み合わせ】では、野生的な荒々しさが特徴的な「ロメオYジュリエッタ・カサドレス」にチョコレートのように濃厚な甘さのシェリー「ペドロ・ヒメネス」など。もうこれ以上はないというようなアフターディナー向けヘビーな組み合わせです。チョコレートが欲しくなりますね!

beer

カクテル、ワイン、ビール、ポート、ラム…、豊富なバーメニューの中から
シガーにピッタリのマリアージュを考えるのは楽しいもの。
逆に、その時に飲みたい飲み物を飲み、吸いたいシガーを吸う。
それでもよい。シガーとお酒、お互いを独立させて別々に楽しみ、
組み合わせないスタイリングというのもアリ。

cigar

キューバ産シガーの中でも最高の味の濃さを誇る「カサドレス」には、
それに負けないキャラクターのお酒を合わせたい。
ラムやコニャックなどのアルコール度数の高いお酒は強くて飲めない
という方でも、甘口のお酒ならイケるという場合は多い。
そんな時は、例えば「ペドロ・ヒメネス」などの極甘口のシェリーなら
シガーに対してお酒が負けることがない。

gin

ジントニックのさわやかな清涼感と
ケドルセー・コロナのライトな煙量感=夕暮れ時のシガータイムにオススメ。
口中の煙のいがらっぽさを洗い流しリフレッシュさせる組み合わせ。
焼き肉食べながらウーロン茶を飲むような感覚でしょうか?

さて、マリアージュ(Mariage)とは、フランス語で「結婚」の意味だというのは経験豊富なLEONの読者諸兄ならご存知のハズ。料理とワインの補完関係がバッチリで1+1が3にも4にも5にもなるような相乗効果を発揮した場合に「素晴らしいマリアージュ」なんていうのですね。美食を探求し、マリアージュにのめり込むのもいいですが、くれぐれも目の前にいるニキータをお大事に。マリア―ジュとはニキータとするものですから。

では、また来週…。

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PROFILE

広見護(ひろみ・まもる)

90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。

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