皆さんは「アルマニャック」と聞いてなにを思い浮かべますか?ファッションのブランド? 新しくできたバーの店名?それぐらい認知度が低いのがアルマニャックという酒です。
酒飲みには二通りあります。ぶどう(=果物)が原料のワインから入る人と大麦(=穀物)が原料のビールから入る人です。ワインから入った人はぶどうが原料のブランデーを好み、ビールから入った人は大麦が原料のウイスキーを好むというのです。
ブランデーやウイスキーなどのアルコール度数の高い蒸留酒を好むようになるには年月が必要ですが、人間の味覚は“初体験”を覚えています。頭ではなく体、つまり舌が記憶しているんです。そして、ワインで酒を覚えた人が辿り着く究極は、ブランデーの中でもアルマニャックなのです。ただし、ここでいうアルマニャックとは、料理や菓子に使うようなあの丸い「あぶみ型」のダークグリーンのボトルに入ったものではありません。無色透明のボトルに詰められ、コニャックと同等か、もしくはそれ以上の品質と長熟を誇る酒。それがアルマニャックの中でもとびきり長い期間熟成されたビンテージ・アルマニャックです。ヴィエイユ・アルマニャックという呼び方をすることもあります。ヴィエイユとは古いという意味。
コニャックとの決定的な違いは、ボトルのコルク部分全体を分厚く覆っている“蝋の封印”です。コニャックにはこのような蝋の封印は付きません。アルマニャックだけなのです。そのワケは、このくらい空気との接触を少なくしなければならないほど、長い年月の熟成を要する酒だから。この上なく、男性的ですね。このアルマニャックが産出されるのはフランスの南西部、アルマニャック地方。地図をみても同名の県や村は存在せず、これは古い地方名称です。
さて、私はバーテンダーのお兄さんによく聞かれる質問があります。『広見さん、葉巻には何が合いますか?』。葉巻に合うお酒は何かという質問なのですが、今までは適当にはぐらかしてきました。もちろん、答えは一通りではないからです。でも今回は、Web LEONの読者にはこっそり教えちゃいます。葉巻に最も合うお酒、それはアルマニャック!毎年2月にキューバの首都ラ・ハバナで開催される「ハバノス・フェスティバル」にブースを出展しているくらいですから、味覚の国フランスと葉巻の国キューバのお墨付きです。
では、また来週!
広見護(ひろみ・まもる)
90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。
HIROMI ENTERPRISE HP
皆さんは「アルマニャック」と聞いてなにを思い浮かべますか?ファッションのブランド?
新しくできたバーの店名?それぐらい認知度が低いのがアルマニャックという酒です。
アルマニャックとは、コニャックの兄弟のような酒。どちらも同じフランスの
ブランデーですが、産出される地域やぶどう品種、蒸留方法などが異なります。
葉巻に合うのは、コニャックよりも実はアルマニャックなんです!
だいたい2万円くらいだすと写真のような上等なアルマニャックが購入できます。
なかでもオススメは、写真中央の
「バ・アルマニャック ドメーヌ・ド・ミケ1973 100%フォール・ブランシュ」。
もちろん、答えは人それぞれでしょうが、今回の私のチョイスは
「コイーバ・ランセロ」。味が熟成されて練れている物同士、邪魔しあうことがなく、
おさまりがよいのです。これがもっと若くて荒々しさが残っているような酒なら
トルペド型の葉巻もアリだと思います。
お酒の余韻の長さと葉巻の長さもバッチリ合います。
原料ぶどうは、ユニブラン、フォール・ブランシュなどの白ぶどうのみ。
アルマニャック型と呼ばれる連続式蒸留器で1回蒸留をすることがほとんど。
ガスコーニュ、もしくはリムーザン産ブラックオークの樽で熟成後、
原酒がブレンドされます。アルコール度数は40度以上です。
このサイズが熟成されたアルマニャックの繊細さと調和すると思うのですが、
いかがでしょうか?高貴な気品と熟成された繊細さが両者の共通点。
共通点を併せ持つもの同士のグラデーションを掛けたマリアージュです。
酒飲みには二通りあります。ぶどう(=果物)が原料のワインから入る人と大麦(=穀物)が原料のビールから入る人です。ワインから入った人はぶどうが原料のブランデーを好み、ビールから入った人は大麦が原料のウイスキーを好むというのです。
ブランデーやウイスキーなどのアルコール度数の高い蒸留酒を好むようになるには年月が必要ですが、人間の味覚は“初体験”を覚えています。頭ではなく体、つまり舌が記憶しているんです。そして、ワインで酒を覚えた人が辿り着く究極は、ブランデーの中でもアルマニャックなのです。ただし、ここでいうアルマニャックとは、料理や菓子に使うようなあの丸い「あぶみ型」のダークグリーンのボトルに入ったものではありません。無色透明のボトルに詰められ、コニャックと同等か、もしくはそれ以上の品質と長熟を誇る酒。それがアルマニャックの中でもとびきり長い期間熟成されたビンテージ・アルマニャックです。ヴィエイユ・アルマニャックという呼び方をすることもあります。ヴィエイユとは古いという意味。
コニャックとの決定的な違いは、ボトルのコルク部分全体を分厚く覆っている“蝋の封印”です。コニャックにはこのような蝋の封印は付きません。アルマニャックだけなのです。そのワケは、このくらい空気との接触を少なくしなければならないほど、長い年月の熟成を要する酒だから。この上なく、男性的ですね。このアルマニャックが産出されるのはフランスの南西部、アルマニャック地方。地図をみても同名の県や村は存在せず、これは古い地方名称です。
さて、私はバーテンダーのお兄さんによく聞かれる質問があります。『広見さん、葉巻には何が合いますか?』。葉巻に合うお酒は何かという質問なのですが、今までは適当にはぐらかしてきました。もちろん、答えは一通りではないからです。でも今回は、Web LEONの読者にはこっそり教えちゃいます。葉巻に最も合うお酒、それはアルマニャック!毎年2月にキューバの首都ラ・ハバナで開催される「ハバノス・フェスティバル」にブースを出展しているくらいですから、味覚の国フランスと葉巻の国キューバのお墨付きです。
では、また来週!