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広見護の極上シガータイム
ビバークせよ!
01 May 2010
POSTED BY 広見 護

映画、『アイガー北壁』を見てきました。1930年代、ナチス政権下のドイツ。人生に何の展望を持てない若者が二人。貧しい彼らは栄光を夢見て、ヨーロッパ最後の難所と呼ばれたアイガー北壁世界初登頂に挑みます。自分のための栄光のゴール、そのゴールのためなら死んでもいいと腹をくくって行動に出ます! 

アイガーの麓のホテルには、世紀の瞬間を一目見ようと観光客やスクープを狙う報道陣が集まります。断崖絶壁で悪戦苦闘する登山者を展望台で眺め、快適なホテルで夜毎ディナーやダンスに興じる金持ち連中。正装で着飾った宿泊客の食後に葉巻が登場します。同じ頃、登山家は凍え死にそうな極寒の岩肌でじっとビバーク(=露営)。登山という自然の過酷を対比的に表現するため、小道具として葉巻が使われます。当時のヨーロッパ上流階級の暮らしを再現しているのでしょうが、視聴者の頭には、“葉巻を吸うヤツ=金持ちの嫌味な連中”とインプットされたことでしょうね。

さて、葉巻とは「休息」の象徴なのは皆さまご承知のとおり。目指す山(=ゴール)は人それぞれ。世界最高峰を目指している人もいれば、砂場で子供が作るのも山。ストレスの多い現代社会。この山で生き抜くためには、ビバークが必要なのデス。“オヤジのシガータイムとは、登山家のビバークである”と察して、心やさしいニキータはビバーク中のオヤジをそっとしておいてくださいましね。日中はコーヒーと葉巻。夜は葉巻とお酒でビバーク!?いいかげんにしろ!などとオヤジを怒ったりしてはイケマセン。命を賭してゴールを目指しているオヤジの心の中は、アイガー北壁並みの猛吹雪かも!?山の大小は問わず、ただ、生きて帰ってこいと願うより他ないのです。

outside

というわけで、ビバーク中の私。
これからの季節、やはり外で吸う葉巻は気持ちいい。
おいしい食事の後のシガータイムはこれまた格別デス。

bar

なんだか最近、政治がおかしく、経済がおかしく、
天候までおかしいような気が。ここはちょっと一服するしかありませんな。
「オヤジのシガータイムは、ビバークである」と悟れば、
滅多な事では邪魔されません。大概のことは許されるハズ。許せるハズ。
お好きなお酒とシガーで冷静になる時をつくるというアイデアはいかがでしょうか?

さて、私。頂上を目指して登っていたつもりが、アレレ!?いつのまにか横に歩いてた?ヤレヤレ…。方向音痴では山登りに向きませんな。ヘリで救援に来てほしい今日この頃デス。

『アイガー北壁』、シガーオヤジにオススメの映画です。では、また来週!

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PROFILE

広見護(ひろみ・まもる)

90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。

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