キターーーッ!! 何が来たって?葉巻が来ました。その量、なんと5万本。重さ1トンです。ところで、葉巻1トンって一体どんな量?って誰でも思いますよね?こんな量です。
近頃、葉巻を揃えているバーが増えてきて、あちこちでよく見かける葉巻。でも、そんなバーの葉巻の量ってせいぜいデスクトップ・ヒュミドール(=卓上型の葉巻保管箱)1台分。本数にしてだいたい100本前後ってところでしょうか。そんなバーに葉巻を売っているのは、街のたばこ屋さん(=小売店)。たばこ屋さんに葉巻を卸しているのが、インポーター(=輸入元。製造たばこ特定販売業者といいます)。では、インポーターの葉巻倉庫っていったいどんな状態なのか、気になるところ。普通、一般の人は見る機会ありませんから興味がわきます。巨大な倉庫の棚一杯に葉巻が陳列されている光景って、見てみたいですよね? というわけで、今回は葉巻の流通について。葉巻は何で輸入されるかというと飛行機。船で運んだらすごく安くあがりますが、日数がかかるということと温度がかなり高温になるためハンドメイドの葉巻には不可能。で、コストが高くついても飛行機で空輸することになるわけです。だからコンテナ(=海上輸送用)で運ぶということはありえないわけで、マスターカートンと呼ばれる輸送用の大きな段ボール箱で送られてきます。現地(=中央アメリカ、カリブ海諸国)の空港を飛び立ってから、成田空港までの時間は乗り継ぎにもよりますが、だいたい2~3日。成田に貨物が到着した翌日に通関を行い、その翌日には私の手元に到着します。つまり、生産者の手を離れてから、私の手に届くまでに要する時間は、大体1週間が目安。フライトスケジュールが固まればすぐなのですが、葉巻の産地ってほとんどが地球の裏側ですから、フライトスケジュールが決まるまではやきもきします。でも、一番大変なのは代金の支払いなんですけどね…。 ということで、常日頃よく目にする葉巻がどのようにして皆さんの手元に届くのか、今週は私の本業である葉巻の輸入業務の内側をWeb LEONの読者にこっそり教えちゃいます、の巻きでした。 では、また来週!
広見護(ひろみ・まもる)
90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。
HIROMI ENTERPRISE HP
キターーーッ!!
何が来たって?葉巻が来ました。その量、なんと5万本。重さ1トンです。ところで、葉巻1トンって一体どんな量?って誰でも思いますよね?こんな量です。
倉庫にマスターカートン(=輸送用の段ボール箱)が山積み状態。
その数、全部で44箱。ひとつのマスターカートンは
だいたい25Kgの重さ。それが44箱で1トンちょいというわけ。
倉庫の床から天井までうず高く積まれた光景はまさに圧巻デス。
分かるように中身の情報が記されます。この段ボール箱は、
このあと解体されて国内タバコ店に配送する際の衝撃緩衝材として
再利用されます。まさに捨てるとこナシ(?!)
「サイズ」、「ラッパーの種類」、「中の葉巻の本数」、
「日付」、「数量」などが手書きで記されています。この場合は
「プラセンシア・レセルバオーガニカ・コロナ」という商品で、
マスターカートンの中には19箱、380本が入っている。
一番最後に書かれているのが、総量44個口の内の7箱目という意味。
もちろん、このシールとは別に
通関用の原産地証明の書類は送られてきます。
外側が傷だらけでも中の葉巻は無傷なのは、
二重になっているおかげ。飛行機の貨物スペースは温度が
ちょうど0度くらいになりますので、断熱効果もあるのです。
ウォークイン・ヒュミドールの中へ運ばれます。
ウォークイン・ヒュミドールの中は温度18~20℃、
湿度70%が保たれており、このような理想的な
環境であれば、ワインと一緒で商品の寿命は
半永久的!仮に1本千円だとしたら、
10万本で1億円の資産価値に相当するわけです。
このあとにやる仕事が葉巻のテイスティングです。
ハンドメイドの葉巻は、どうしても製造ロットごとに
微妙なばらつきが生じます。それが注文主である
こちら側の許容範囲に収まっているかどうか、
チェックするんです。期待以上の品質の荷が届けば、
このテイスティングが一番楽しい仕事になるのは
言うまでもありません!
近頃、葉巻を揃えているバーが増えてきて、あちこちでよく見かける葉巻。でも、そんなバーの葉巻の量ってせいぜいデスクトップ・ヒュミドール(=卓上型の葉巻保管箱)1台分。本数にしてだいたい100本前後ってところでしょうか。そんなバーに葉巻を売っているのは、街のたばこ屋さん(=小売店)。たばこ屋さんに葉巻を卸しているのが、インポーター(=輸入元。製造たばこ特定販売業者といいます)。では、インポーターの葉巻倉庫っていったいどんな状態なのか、気になるところ。普通、一般の人は見る機会ありませんから興味がわきます。巨大な倉庫の棚一杯に葉巻が陳列されている光景って、見てみたいですよね?
というわけで、今回は葉巻の流通について。葉巻は何で輸入されるかというと飛行機。船で運んだらすごく安くあがりますが、日数がかかるということと温度がかなり高温になるためハンドメイドの葉巻には不可能。で、コストが高くついても飛行機で空輸することになるわけです。だからコンテナ(=海上輸送用)で運ぶということはありえないわけで、マスターカートンと呼ばれる輸送用の大きな段ボール箱で送られてきます。現地(=中央アメリカ、カリブ海諸国)の空港を飛び立ってから、成田空港までの時間は乗り継ぎにもよりますが、だいたい2~3日。成田に貨物が到着した翌日に通関を行い、その翌日には私の手元に到着します。つまり、生産者の手を離れてから、私の手に届くまでに要する時間は、大体1週間が目安。フライトスケジュールが固まればすぐなのですが、葉巻の産地ってほとんどが地球の裏側ですから、フライトスケジュールが決まるまではやきもきします。でも、一番大変なのは代金の支払いなんですけどね…。
ということで、常日頃よく目にする葉巻がどのようにして皆さんの手元に届くのか、今週は私の本業である葉巻の輸入業務の内側をWeb LEONの読者にこっそり教えちゃいます、の巻きでした。
では、また来週!