世の中に葉巻と名のつくモノは数あれど、感動するほどウマい葉巻は数少ないもんです。ワインも一緒ですよね。だからこそ、美味しい葉巻を選ぶ術を身につけたいところ。それには本来、年季が必要なんですが、多忙なオヤジにそんな時間なんかありゃしません。そこで、当コラムを読めば効率よくウマイ葉巻にありつけるってワケ(?!)
というわけで、今回は葉巻の選び方のお話。前回のコラム、「葉巻の種類」-サイズ-、-ブランド-の項でも説明した通り、葉巻を選ぶ尺度はいろいろあるのですが、今回は“うまい葉巻”を見分けるにはどうすればよいのかという問題。ちょいとオタクな分野ですね。葉巻は嗜好品なので、個人の好みは千差万別。と言ってしまえば話は前に進みません! 葉巻に限らず、世界三大嗜好品である酒、タバコ、茶、なんでもそうですが、誰もがウマイ!と唸るモノには共通点があるんです。それがビンテージ(=年代物)というやつ。もともと強くて飲めないくらいの粗野なモノが長期間寝かせることによってまろやかな味に変化しちゃうという時間の魔法が熟成なのです。 ところで、葉巻にビンテージなんてあったっけ?というアナタのために説明しましょう。葉巻の箱の裏を見てください。(写真一番上を参照)キューバ葉巻の箱の裏には色々なスタンプが押してありますが、この中で青いスタンプが「ボックス・コード」といって、その葉巻が作られた「工場」と「年月」を記しています。この場合ですと、TGP葉巻工場で2006年9月に作られたという意味。この原稿を書いている今が2009年12月ですから、作られてからすでに3年3カ月経過しているわけですね。これが5年以上経過していれば、熟成期間として十分。もし、10年以上経過していていれば、かなり古い部類です。古けりゃウマイってもんでもありませんが、美味しい葉巻を見分けるためのひとつの目安にはなるのです。でも、実際は試し吸いしてみないと本当に美味しいかどうかはわかりませんよね。だから、シガーショップの人に“吸い時”の葉巻かどうかを確認してから買うというのが通の買い方。ワインを決める場合にソムリエのサゼッション(=オススメ)に従うのと同じ理屈です。葉巻は定価が決まっているので、ビンテージシガーもそうでないものも値段は一緒。ならば、賢い買い物をしたいものです。 ただし、ご注意を。聞かれてもいないのにワインの能書きタラタラのワインオタクがカッコ悪いように、ハマキオタクもカッコ悪いもの。デキるオヤジはそこいらへんのさじ加減、ヨロシクです。肝心なのは「オタク」じゃなくて、「オシャレ」です! では、また来週!
広見護(ひろみ・まもる)
90年にソムリエ資格を取得後、単身キューバへ。銀座のフレンチレストラン在職中の97年、日本で初めて葉巻の書を著す。その後、外資系商社にてシガービジネスに携わり、06年から独自にシガーの輸入販売を開始。07年にはオリジナルシガーのブランドを立ち上げ、08年直営シガーバーをオープン。葉巻を吸い、書き、つくる、マルチプレーヤー。葉巻歴20年。
HIROMI ENTERPRISE HP
世の中に葉巻と名のつくモノは数あれど、感動するほどウマい葉巻は数少ないもんです。ワインも一緒ですよね。だからこそ、美味しい葉巻を選ぶ術を身につけたいところ。それには本来、年季が必要なんですが、多忙なオヤジにそんな時間なんかありゃしません。そこで、当コラムを読めば効率よくウマイ葉巻にありつけるってワケ(?!)

ボックス・コードから読み取ることができます。この箱の場合は、
TGPSEP06とある。TGPは新しい工場で、
このコードはまだ公開されていないし、解読もされていません。
SEP06はそのまま2006年9月製造という意味。
ハバノスSAはボックス・コードを数年おきに変更し、
作られた年代によって解読方法が異なります。
でも、自分の葉巻にやるのは勝手ですが、シガーショップであんまり
こんなことをしないように。商品が傷みますから、店員さんに
イヤな顔をされること間違いなし。スマートに行くことが肝心です。
ヘッドのあたりが硬いものはドロー(=吸いこみ)が悪い可能性高し。
ちょっと埃っぽくて、古いアメ車が路地脇に停まっているオールドハバナの
匂いです。微かな発酵臭とハバナ煙草の甘い香り。美味しそうです!
温度18~20度、湿度65~72%の範囲内。スパニッシュ・シダーとの
接触で葉巻は旨く熟成するのです。シガーショップでよく見かける光景ですが、
箱から出されて外気に晒されていた葉巻は、風味も飛んでしまいます。
絶対にスパニッシュ・シダーとの接触を引き離してはなりません。
強い照明もNGです。ラッパーが色褪せます。
というわけで、今回は葉巻の選び方のお話。前回のコラム、「葉巻の種類」-サイズ-、-ブランド-の項でも説明した通り、葉巻を選ぶ尺度はいろいろあるのですが、今回は“うまい葉巻”を見分けるにはどうすればよいのかという問題。ちょいとオタクな分野ですね。葉巻は嗜好品なので、個人の好みは千差万別。と言ってしまえば話は前に進みません! 葉巻に限らず、世界三大嗜好品である酒、タバコ、茶、なんでもそうですが、誰もがウマイ!と唸るモノには共通点があるんです。それがビンテージ(=年代物)というやつ。もともと強くて飲めないくらいの粗野なモノが長期間寝かせることによってまろやかな味に変化しちゃうという時間の魔法が熟成なのです。
ところで、葉巻にビンテージなんてあったっけ?というアナタのために説明しましょう。葉巻の箱の裏を見てください。(写真一番上を参照)キューバ葉巻の箱の裏には色々なスタンプが押してありますが、この中で青いスタンプが「ボックス・コード」といって、その葉巻が作られた「工場」と「年月」を記しています。この場合ですと、TGP葉巻工場で2006年9月に作られたという意味。この原稿を書いている今が2009年12月ですから、作られてからすでに3年3カ月経過しているわけですね。これが5年以上経過していれば、熟成期間として十分。もし、10年以上経過していていれば、かなり古い部類です。古けりゃウマイってもんでもありませんが、美味しい葉巻を見分けるためのひとつの目安にはなるのです。でも、実際は試し吸いしてみないと本当に美味しいかどうかはわかりませんよね。だから、シガーショップの人に“吸い時”の葉巻かどうかを確認してから買うというのが通の買い方。ワインを決める場合にソムリエのサゼッション(=オススメ)に従うのと同じ理屈です。葉巻は定価が決まっているので、ビンテージシガーもそうでないものも値段は一緒。ならば、賢い買い物をしたいものです。
ただし、ご注意を。聞かれてもいないのにワインの能書きタラタラのワインオタクがカッコ悪いように、ハマキオタクもカッコ悪いもの。デキるオヤジはそこいらへんのさじ加減、ヨロシクです。肝心なのは「オタク」じゃなくて、「オシャレ」です!
では、また来週!