クルマ

ミラノ・デザインウィークで注目された一歩先をいくレクサスの試みとは?! (1/2)

「二律双生」をテーマにしたインスタレーションの全貌

世界的なデザインのお祭り。それは毎年4月にイタリアで開催されるミラノ・デザインウィークだ。なかでもレクサスはそれを大いに盛り立ててくれている。

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会場になったミラノ・センピオーネ公園にあるトリエンナーレ

レクサスは高級なクルマのブランドである(ご存知ですよね)。しかし真の高級とは刺激的でなくてはならない、という欧米の“常識”のさらに上を行っているところに注目したい。

ミラノ・デザインウィークはもともとは家具の見本市が原点。いまはミラノ市街地まで含めた大きな規模に成長している。そこに貢献しているのがレクサスだ。4月4日(火)から9日(日)にかけて開催された2017年度は、ミラノの中心部にあるトリエンナーレ・モダンアート美術館の一部を大胆に改装してしまった。

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YET(二律双生)というのが誕生いらいレクサスのクルマづくりのテーマだったという

「LEXUS YET」と名づけたインスタレーション(空間を使う作品)はいくつもの作品で構成。メインはアーティスト、ネリ・オックスマン氏によるガラスの柱だ。高さ6メートルの天井高を利して、ギリシアの神殿のように立っている様子が観る者を圧倒した。

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報道陣を前に作品の解説をするネリ・オックスマン氏

テーマの「YET」とは英語。レクサスの解釈によると「二律双生」となる。相反するものを調和させる概念なのだそうで、クルマづくりにおいてこれで新しい価値や感動を生み出してきたという。

たとえば「自然」と「テクノロジー」。この作品は「エンシェント・イエット・モダン」(古典的でありながら最先端)と解釈されている。

「ガラスは6000年の歴史を持ち、それでいて(yet)表現としては新しいものです」。オックスマン氏はそう語った。

米MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラブ(ラボ)で准教授を努めるオックスマン氏は、ザ・メディテイテッド・マターグループなるクラフツマンや技術者からなる創作集団による創作だ。

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3Dプリンターを使いながら細い径のガラスチューブで有機的なパターンの“ブロック”を作り柱を構成した光と影が印象的なインスタレーション

ガラスは細いチューブ状にしてそれを有機的なパターンに巻いてブロックを作る。それを15個積み重ねて1本の柱に。中をLEDランプが自動で上下し、光で幻想的な波紋を投げかける。

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ミラノ・デザインウィークに自動車メーカーが出展する、その理由

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