レクサスが挑戦するカッコイイのカタチ
VOL.2

デカイことはラグジュアリーだ!
レクサスLCに見る、孤高の贅沢

デカイことはラグジュアリーだ!レクサスLCに見る、孤高の贅沢

クルマ

デカイことはラグジュアリーだ!レクサスLCに見る、孤高の贅沢 (1/2)

レクサスが2017年3月に鳴り物入りで発表したLCが話題だ。2プラス2シーターのエレガントな2ドアで、このぜいたくぶり、わかるひとにはかなりウケている。その魅力の秘密を、自動車ジャーナリスト小川フミオ氏が分析するコラム、第二弾!

わかる人にはワカル。
デカイ2枚ドアのリッチっぷり

01

ハイブリッドモデルLC500hは1350万円〜、5.0L V8モデルLC500は1300万円〜。

世のなかには、高いものとそうでもないものがある。高いもののなかには、いかにも高く見えるものと、そう見えないものがある。
わかるひとにはわかる。これは男が好きな価値観といえる。服、腕時計、アクセサリーなどはそうだ。“え、そうなの? そんなふうに見えない!”とオンナのコに言われると傷ついたりする。
そんなナイーブでアンダーステイテッド(控えめ)な男性諸氏にも、レクサスLCはよい。クルマ好きなら恋に堕ちてしまうカッコよさと万人に認められるようなぜいたくさ。

かつて1990年代にアウディが高級車として広く認められるようになったのは、いかにも高い、と思わせる上手な演出があったからだ。
代表例は97年発表のA6。バンパーをあえて小さくしていた。コーナーをぶつけると、通常はバンパーの修理で済むところが、フェンダーまで交換しなくてはならないデザインだった。

それを見てひとは、“このクルマに乗るのはお金があるひとだ”あるいは“バンパーまわりをこすらない運転に自信があるひとなんだ”と無意識のうちに思うのである。
こうしてなんとなく、すごいとか高いとかぜいたくだと思わせるのが、じつは高級車のデザインといってもいいかもしれない。

02

伸びやかなプロポーションを象徴する大きなドアは、ラグジュアリーさの象徴でもある。

ぶつけるうんぬんの話ではないけれど、レクサスLCの場合、高級に感じられるのは、ひとつは2ドアのクーペとしては全長が長く、伸びやかなプロポーション。
大きなドアが2枚というのも、じつはLCのぜいたくさだ。あの大きなドアを開けられるスペースを保有していることを示しているからである。

パリやミラノでランドローバーやレンジローバーが“シック”と思われたことがある(いまでもそうだけれど)。ごみごみした路地とは無縁の生活を送っているという証しだからだ。

日本でもとりわけ都市部では小さな4ドア車が最も使い勝手がいいのは周知の事実。ぼくも狭いコインパーキングを使うときなど、しょっちゅう“軽に乗っていればよかった!”と思うし。

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5LV8エンジンのもたらす、背徳的なキモチよさ

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