フォトグラファー仁木岳彦のイタリア日記

体験の贈り物

仁木 岳彦
上智大学新聞学科卒。旅の途中、イタリアにただならぬ縁を感じ、2000年からミラノ在住。撮影対象は興味の赴くまま、テーマはむしろ神々しい光の空気感。

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本番に向けて、今頃サンタさんも英気を
養っている頃っすかね?

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多くのイタリア人が、友人家族の間での
クリスマスプレセント合戦に参戦中。
みんな、てんてこ舞いな、この季節なんすが、、、
贈り物のひとつの形を紹介したいと思います。

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最近、本屋さんに行くと、ある商品が大きく
一角を占めてる事があるんすよね。
なんだと思いますか? 形状は小さめの本、
もしくは数枚組のCDボックスみたいな感じで、
箱に入っている事もあります。夕食やパーティーの
席なんかで、手渡しする時に、良い感じ大きさ。
実は、これ「体験を贈る」というパッケージ。
かなりのバラエティーがあるので、
一言で説明するのが難しいのですが、、、、
試しに、パッケージの題名の一例を並べてみましょう。。。

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「食いしん坊万歳」
「愛の二重奏」
「癒しの週末」
「憧れのクルマに乗る!」

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最も一般的なのは、ホテルの
商品券を贈るというパッケージ。その小さめな本には、
旅行雑誌さながらに、行き先別、ホテル別に、
様々な旅が提案されています。ただ、パッケージには
すでにその旅の方向性があるわけです。
「食いしん坊万歳」なら、美食グルメの旅が
提案されています。カタログはグルメ雑誌の風情。
イタリアは地域性があって、面白いですね。
アグリツーリズモと言われる、地元食材の
レストラン付きの宿や、有名レストランなども
紹介されていました。
「愛の二重奏」は、カップル向けのロマンチックな
旅だけが、様々と提案されています。中世の街並みや、
シャンパンとフルーツバスケットが用意されている
眺めの良さそうな部屋の写真が、次々と。。。
「癒しの週末」なら、お察しの通り、テルメやスパで
骨休みの温泉旅行。ボディーマッサージの商品券なども
含まれている事もある様です。
そして、「憧れのクルマに乗る!」なら、
スーパーカーのレンタルの商品券だったりするわけなのです。
憧れていても、そんな体験の為にお金をつぎ込む事は、
なかなかないはず。クルマ好きなら、ワクワクな体験に
なる事でしょう!!!

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パッケージを選ぶ贈り主も、相手をイメージしながら、
本屋さんで時間を費やして、楽しんでいる感じなんです。
パッケージを買った日から、一年間ぐらいの期限が
あるのですが、、、ネット経由で、商品券の
番号を入力して予約が出来ます。
僕も、このパッケージを贈ってもらった経験が
あるのですが、旅から帰ると、その贈り主の友人に、
また会いたくなるんすよ。アペリティーボ(食前酒)で
結果報告。旅の報告会も大好きなイタリア人にとっては、
贈る方にとっても、贈られる方にとっても、お互いの
距離を更に縮めるのに、最高の贈り物になるわけです。
結果的に、永遠に続くイタリア人の会話に、
もう一つ花を添える事になってしまいます!!!
この「体験を贈る」パッケージが粋なのは、本の形で
手渡せるジェスチャーができるのが、スマートな
ところでしょうか? あと、贈られた方が、日時や行き先を
選べるのも、自由で良いっすよね。
ところで、自分の中学時代の出来事を、ふと思い出しました。
僕の誕生日の夜に、クラスメート数人が、
突然「ピンポーン」と玄関の呼び鈴をならして、
家に押し 掛けてきたんです。大量の花火を抱えて来て
「やろうぜ!!!」と言う訳です。近所で派手に
大花火大会をやらかした興奮は、いつまで経っても
忘れられません。モノは残りませんでしたが
思い出が残る贈り物でした。これも、素敵な贈り物の
ひとつの形である事は間違いないっすよ、きっと!

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