ロクデナ子女の出戻り珍遊記

江戸の画狂人も女性とお酒が大好き!?

吉田奈緒子
2年振りにカムバックし、Web担当に。モテるネタ探しに奔走する日々。

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ここ数年、LEON編集部の拠点である京橋の再開発が加速度的に進んでいます。

2013年に駅直結型の商業施設兼オフィスビル「東京スクエアガーデン」ができ、ついこの間の昨年11月末には「京橋エドグラン」がオープンしました。ランチのお店のレパートリーが増えてラッキー!と喜んでいたら、ごく最近はランドマークの1つ、警察博物館の外観がモダンにリニューアル。

どんどん様変わりしていく京橋ではありますが、日本橋を起点とする東海道の最初の橋が架かっていた江戸時代は、政治的にも商業的にも非常に重要な地区だったとか。そんな歴史秘話を知り、江戸カルチャーを文献などで調べているうちに江戸後期の天才絵師、葛飾北斎に強く惹かれた次第です。で、行ってまいりましたよ、「すみだ北斎美術館」へ。

passage 1st. floor

昨年11月にオープンしたばかりの美術館。北斎がその生涯を過ごしたと伝えられる現在の墨田区に誕生しました。冬の光に照らし出された建物外観はとてもシャープで現代的でしたが、ガラスが多用された室内も明るく開放的で、心地良い空間が広がっています。

冨嶽三十六景 凱風快晴
「冨嶽三十六景 凱風快晴」すみだ北斎美術館蔵
諸国名橋奇覧 足利行道山くものかけはし
「諸国名橋奇覧 足利行道山くものかけはし」すみだ北斎美術館蔵

常設展では、ヨーロッパの印象派の画家たちにも多大な影響を与えた、おなじみ「冨嶽三十六景」の全作品や、同じく連作の「諸国名橋奇覧」も高精細のタッチパネルモニターで鑑賞できました。これらの大胆な構図や独特の色づかいにも圧倒されましたが、花鳥画、風景画、美人画、妖怪画といった鑑賞用の浮世絵だけでなく、職人のための図案集など、北斎が実用的な挿絵も数多く描いていたことを目の当たりにし、編集者の端くれとして急に親近感が湧いてきた次第。

隅田川両岸景色図巻(部分:吉原室内)
「隅田川両岸景色図巻(部分:吉原室内)」すみだ北斎美術館蔵

北斎の作品を1つ1つ目を凝らして見ていると、人物や建物が非常に緻密に描き出されていることがわかります。当時の庶民たちの暮らしぶりが見て取れると同時に、自らを画狂人と呼んだ北斎の飽くなき探究心や江戸の町への深い愛着が感じられ、その妙に人間味溢れる人物像にますます親しみが。100年振りに再発見されたこちらの貴重な作品「隅田川両岸景色図巻」の中央の人物は、北斎その人と言われており、遊女たちを囲って美酒に酔いしれる様子には、オヤジさまたちもつい顔をほころばせてしまうのでは?

ぜひデートスポットのリストに入れていただき、現代と何ら変りない艶っぽい男女の語らいを大切な方と共感してくださいませ。

■「すみだ北斎美術館」
開館記念展II『すみだ北斎美術館を支えるコレクター ~ピーター・モースと楢﨑宗重  二大コレクション』開催中(~4月2日まで)
住所/東京都墨田区亀沢2-7-2
開館時間/9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
お問い合わせ/☎︎03-5777-8600

hokusai-museum.jp/collector/

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