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餅屋の餅と、書店のアート

冨永麻由
ウェブ担当。オヤジにかまけて日々妄想と仕事に励む。

昨年の暮れに、中目黒高架下が賑やかになりました。
蔦屋書店が入ったということで、少し落ちついたころに覗きに行ってみたのですが、そこで素敵な出会いがあったのでここでご紹介を。

書店なのでもちろん本は並んでいるのですが、中目黒店は代官山のそれよりセレクトショップ色が強い印象。少しぷらぷらと歩いてすぐ、本ではないものに目が釘付けに。

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こちら、フランスの「イエローコーナー」というアートフォトで、ひとつひとつに品質証明書と作品番号が記載されています。2点ほど「ほしいなあ」と思うものがあったものの、額縁とともに持って帰るとなると重いし「う〜ん、出直そう」と一旦お店を後にしました。しかし、後日「やっぱりほしい」と思って再び訪ねると、なんとほしかったものが2つともなくなっているではありませんか…。

そこで本腰を入れて「イエローコーナー」について調べてみると、丸の内に期間限定のアンテナショップがあるとのこと。仕事の合間にこっそり電話し、2点の有無を確認。すると日本最後の各1点ずつ無事に残っていることが判明し、目を輝かせて取り置きしてもらいました。

その後、丸の内までいそいそと出かけ、今度は重いなんて文句も言わず終始満悦の表情で持ち帰りました。なかなか重かったです。

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家に飾って、毎日これを眺めていますが、いいですねえ。
高架下の書店で思いがけず素敵なアートと出会えるのは、あらゆる分野の垣根が低くなり、物事がいわゆる「複合化」されていく昨今の社会の恩恵ともいえるのでしょうか。

しかしながら、やはり「餅は餅屋」的専門性ももちろん大事で、最近は我が家の食卓がその恩恵を受けています。「う〜ん、今夜の夕食は何にしよう」というのは「なんでも食べられる」飽食の時代ゆえの贅沢な悩みですが、ここで「なんでもある」大型スーパーに行ってもこれは解決につながらない。そこで最近はよく、あてもなく商店街に向かいます。魚屋で特売をしていたら食卓は魚介中心になるし、八百屋で特売をしていたら野菜中心になる。

商店街の特売と、その街の食卓がリンクするというのは、なんだかいいものですね。

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ある日、昼間にソファで『村上朝日堂』という本を読んでいたところ、村上春樹氏の「豆腐の話」と安西水丸氏の「冷奴の挿絵」がなんとも魅力的で、夕どきにちょっと歩いて美味しいと評判のお豆腐屋さんに行きました。
軒先で「お豆腐ください」と言うと、「ああ、はいはい、お豆腐ね」と、ひとつすくってパックに入れてくれる。こういうやりとりって、色んなものが置いてあるスーパーではちょっと得られない喜びがあります。

そして、このお豆腐がほんとうに美味しかった。

書店でアートと出会い、豆腐屋で豆腐を買って帰る。大人になってよかったなあと思います。

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■YellowKorner Antenna Shop
所在地/東京都千代田区丸の内2-5-2
出店期間/2017年2月末まで
URL/www.yellowkorner.jp

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