LEON編集部の海外リポート201X

欧州ファッション・リポート
London後編

欧州ファッション・リポート London後編

LEON編集部の海外リポート201X

欧州ファッション・リポート London後編

2016年1月から2月にかけてイギリス、ミラノ、パリなどヨーロッパ各地で開催されたファッションショーについて、LEON編集部取材班が見て気になったブランド&アイテム、その着こなしについて考察します。

2016年1月8日〜11日
ロンドンメンズ London Collection:Mens
文/堀川正毅(本誌)

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前回、ベーシックなアイテムにスポーティな素材感を加えたスタイルが注目と述べましたが、もうひとつ、気になるキーワードは「モダン顔ミリタリー」です。ミリタリーはMA-1やM-65などミリタリーウエアなのですが、ここではもう少し広い“男くささ”という意味で用いています。それがシルエットや素材が従来のものよりもシャープだったり高級素材を採用しているルックやアイテムが気になったというわけです。ボリューム感のあるレザーとボアを組み合わせたアウターが印象的だった(コーチ)はその象徴。ザ・ミリタリーということで言うと、定番のミリジャケにストリートテイストを加えた(ケイスリー ヘイフォード)もまたモダン顔ミリタリーな提案が多数。よりストリート色を強くした(アストリッド アンデルセン)はいつもの派手さは控えめになり、グレーのワントーンでシックなスタイルがズラリ。ミリタリーディテールを散りばめながら大人顔に仕上げているのが好印象でした。最後に触れておきたいのが日本に再上陸した(ベルスタッフ)。雪山でも耐えられる機能的アウターがズラリと並び、どれも男臭さのなかに機能美を宿した“街中で使えるミルスペックアウター”が目を引きました。

「Coach コーチ」
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デザイナー、スチュアート・ヴィヴァースが掲げたテーマは「アメリカ西海岸のマスキュリンさと、東海岸のヒップホップテイストをミックス」したスタイル。艶のあるレザー、ボリューム感のあるボアを多用しており、色気と男臭さが混ざり合ったコレクションでした。バッグだけでなくトータルでの展開は今後も発展しそうな気配。

「Casely-Hayford ケイスリーヘイフォード」
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”いまの気分”を上手にアイテムに落とし込むコチラのブランドは、ズバリなミリタリー。ナイロンやオリーブといった分かりやすいキーワドを散りばめながら、丈感を変えたりバランスを崩したりと新しさを追求しているところが好印象。

「Astrid Andersen アストリッド・アンデルセン」
Astrid Andersen London Menswear Fall Winter 2016 January 2016
Astrid Andersen London Menswear Fall Winter 2016 January 2016
リッチなストリートを感じさせてくれるアストリッド・アンデルセンは、グレーの変則セットアップなどシックな方向に大転換。ブルゾンとパンツのセットアップは秀逸で、素材で遊びつつも大人も着られるシックな出来映えは今回のロンドンコレクションのなかでも随一。大注目ブランドです。

「Belstaff ベルスタッフ」
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再デビューとなるベルスタッフはタフさとリッチさが融合した力強いコレクションでした。雪山でもへっちゃらなスペックが売りではあるものの、それらを都会で楽しむ服へと落とし込んだアウターなどが目を引きました。ミリタリーとは離れますが、男臭さという意味ではココンチも要注目です。

ロンドン・ファッション業界のトレンドは、「オーバーサイズでルーズな感じ」ではありましたが、大人の装いということを考えるとLEONはほどよいサイズ感が引き続きオススメ。パンツにタックを入れたり、肉厚な素材でアウターにボリュームをもたせることで、サイズ感はトゥーマッチならずともいまどきを演出できます。今回取り上げたブランドはそのあたりの勘ドコロが秀逸でした。秋冬のお買い物の参考にしてください。

次回はミラノ・ファッションウィークです。

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